「葉隠」に見た日本人の精神 | 【らくーん別邸】蓬莱山チャンネル~1カ月で体調がグイグイ回復

「葉隠」に見た日本人の精神

 

武士道と云えば・・・

みなさんは”武士道”と聞くと

新渡戸稲造を最初に思い出すでしょうか?

 

僕は違います

癒し王ふじです。

 

 

新渡戸稲造の『武士道』は、

明治時代に武士身分が廃止された後

 

キリスト教に改宗した彼が

西洋海外向けに書かれた英語の論文です。

 

一方で、『葉隠』は

江戸時代に実際に生きたサムライの言行録

 

肥前国は鍋島藩士・山本常朝によって

書かれたもの。

 

同じ”武士道”を説いたものでも

上記2つは毛色が明らかに異なり

背景や目的も違うのです。

 

まず、この点を事前知識として

おさえた上で

 

『葉隠』で最も有名な言葉

武士道と云うは、死ぬことと見つけたり

について触れます。

 

この言葉の真意は

単に、恐怖を乗り越えて死を覚悟し

受け止めるというのではなく

 

生と死は表裏一体であり

死ぬ覚悟で生という有限な時間を

精一杯生き抜く

という意味ではないでしょうか?

 

日本は江戸時代の徳川幕府による

封建社会から

 

明治維新を経て明治時代に

価値観が180度変わりました。

 

江戸時代までは日本人の精神的支柱に

少なからず”武士道”があったが

 

明治時代以降は、欧米の価値観が

強制的に導入され

 

ある意味

教科書・バイブル通りに生きることが

正しいという価値観が植え付けられた。

 

世界情勢の潮流が後押ししたのも事実だが

日本人の心の礎たる”武士道”精神は

 

令和の時代にあっても

忘れてはいけない必須アイテム

 

『葉隠』は”サムライ魂”を

思い出させてくれる!

 

 

 

 

 

 

 

p.s.

『古事記』が国内向け、

『日本書紀』は外国向け。

 

『葉隠』は国内向け、

新渡戸稲造の『武士道』は外国向け。

 

想定しているターゲットが違うので

用いられる言葉や表現法も異なって当然。

 

ともに素晴らしい。

よく練られた壮大なストーリーだ。

両方を読み比べると更に面白い。